ピント合わせに苦労してます
どうにもピントが合わない。マグニファイヤを使って精密に合わせたつもりが、
かえって毎回ほぼ同じだけボケる。ということで「フォーカススクリーンの位置を
疑った」私は以下のようにしてます。そもそもペンタプリズム通すと暗くて
コントラストが低いので合わせ難いし、マグニファイヤ付けると視野が
メチャメチャ狭くなるので、惑星には良くても、星雲星団には駄目駄目です。
蓋代わりのうんこズームレンズ付きで1万円丁度で買ったPENTAX P-30T.
(後で知ったが、PENTAX Pシリーズ、プログラムAE機の中では最も使える。
Nもまあまあ使えるのだが、それより前の奴はプログラムAEしか使えないので
今となっては買ってまで使うカメラでない。N,TはプログラムAEの他、絞り優先、
シャッタ速度優先、マニュアルと一通りの使い方ができる。PENTAX Aシリーズ
だけでなく、Mシリーズのレンズでもシャッタが切れるので案外実用的。)
これをピント合わせ専用に使用。買ってからまだフィルムを1度も入れたことが
無い。レリーズが変な所に付くのがご愛敬。行きつけの中古カメラ屋の兄ちゃんに
よると、シャッターは電気式接点で壊れ易いが、Olympusと違って、壊れても
押し込んでやれば一応使えてしまうらしい。
あとは、八ケ岳の原村星祭で田中千秋なる有名(私は知らなかった)写真家から
貰った、透過型スクリーンに交換して不要になったPENTAX LXの標準スクリーン
(普通のすりガラス+中央プリズム)。これが大活躍。田中千秋さんありがとー。
そしてネガチェック用15倍ルーペ。PEAKの10倍では力不足でした。逆に20倍に
すると視野が狭くて使いにくい。
それをこんな風に使います。PENTAX P-30Tの裏蓋開けっ放しにして、フォーカス
スクリーンをフィルムガイドレールに載せる。そしてその後ろから、ルーペで
覗く、です。ピントを合わせたらP-30Tは外して、フィルムを装填した主力機の
Vixen VX-2に付け換えて撮影します。天体写真の本を読むと、ピントを合わせ
たら、そのカメラにフィルムを装填する…と書かれていることが多いですが、
暗闇でフィルムを装填するのは難しいし、一旦フィルムを装填するともう
そのフィルムを撮り終えるまでピント合わせが出来なくなってしまうので、
私はこうやっています。
マミヤRB67を使っていて、ペンタプリズム通さなければ、レンズ暗くても、
普通のすりガラス+ルーペで難無くピントが合わせるので、それに習った訳です。
でも単に「ナイフエッジ法」のやり方が分からないだけという説も…。
(2002/12/22)赤道儀を止めて日周運動を利用して切るそうだ。
ピント合わせ・強拡大編
(2003/07/30)追加
火星等を強拡大しようとすると、また別の難しさに遭遇する。眼視で見るにせよ、
Or4mmやXP3.8mmの様なアイピースで拡大撮影するにせよ、視野(写野)が狭く、微妙な
振動ですら、その拡大率に応じて大きく揺れ、下手すると視野からはみ出てしまう。
特にR200SSの場合、基本的にF4の光学系なので合焦範囲が狭く、それを専用
エクステンダ + ケンコー・テレプラス(本当はテレビュー・パワーメイトが
欲しい)にOr4mmで伸ばすと、少し合焦ノブを回しただけでピント位置を通り
過ぎてしまいがち。で、つい手に力が入るのだが、そうすると弱い架台・接眼部
だと視野からはみ出たり、手の震えで観測対象も振動して、ピントが合っている
のかどうかよく分からなくなる。
手の振動や力が直接伝わらない様に、岡野邦彦氏や天文ガイドのUnder18のコーナ
に載っていた様な電動フォーカサーでピントを合わせると良いはずである。
ステッピングモータなり、遊星ギア付モータで、リモコンを使ってピントを
合わせる訳である。特にUnder18コーナに載っていたのは、Vixenの反射鏡筒
だったので非常に参考になるはずである。
が、しかし、既に望遠鏡の周囲は、主鏡、
ガイド鏡、それぞれのファインダ、それぞれ対物と接眼部に露除けヒータが
有り、赤経、赤緯モータとそのコントローラ、もしくはスカイセンサと、
それにAGA-1、オートガイド用のカメラの電源ケーブルと映像信号ケーブルが
這回っている。これ以上、エレキに頼りたくないなあと思った私の取った手段
は以下の写真の通り。
見てお分かりのように、単に接眼部の合焦ノブの片側を外して、代わりに
フレキシブル・ハンドルを付けただけである。これで強拡大時でも、いとも
たやすくピントが合わせられるようになった。欲を言うと、フレキはもっと
短いのが有れば、反対側の合焦ノブ、つまり接眼部の赤道儀取付部に近い側
に付けたかった。その方が長いフレキがブラブラして邪魔にならないのにと
思う。
注意しないといけないのは、Vixenの場合、トルクが掛かりそうな赤経、赤緯の
微動軸は6mmφしか無いなのに、接眼部のラック・ピニオンの微動軸は8.2mm
φあること。そこでフレキの取付け穴をドリルか旋盤で広げるか、最初から
8.5mmφくらいの穴が開いているフレキを捜す必要が有る。ちなみに新型のSX
(スフィンクス)シリーズ用の鏡筒は、接眼部の方も6mmφくらいになっていた。
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