流星を動画(movie)で撮影!

流れ星を撮影するのは、高感度ビデオカメラが一番だ。とは言っても、 一晩中ずっと撮影した動画を保存して持ち帰るのも、編集するのも大変だ。 そこで自動化、省力化。

撮影は、定番のWATEC WAT-100N(Neptune-100)に、明るい広角レンズを付けて 撮影します。それをBt848やBt878など、Bt8x8と呼ばれるアナログキャプチャ カードを差したLinux PCと、動体検知ソフト"motion"で、流星が流れた前後 だけを切り出して、エンコードして保存します。

Windowsも高価だし、UFOCaptureもいつの間にか2万円近い高価なシェアウェア に成っているので「全部」フリーソフトで済まします。

具体例

貧乏人の私が実際に組んだシステムです。
PCはNECのExpress5800/GT110b。NTT-Xの通販で1台当たり14800円でした。 Dual-coreのサーバ機が、1.5万円を切る価格で買えるとは凄い世の中です。

こいつのオンボVGAは、リモートで使え!と言わんばかりのかなり悲惨な出来で まるでサーバ機みたいです。…ってかサーバ機なんですが。そこでサーバ機 なのに何故かPCI-Ex16 slotが有るので、そこにPC shopで叩き売られてる 1980円のATi RadeonHD4350を差しました。
更にWATECの映像を取込むために、100円で叩き売られていたジャンクの Bt878なキャプチャカードを差しました。

これにUbuntu Linux 10.04LTSをinstallします。32bit版でも大丈夫でしょうが、 どうせタダだし、amd64版をinstallしました。

こいつにmotionをinstallします。"apt-get install motion"でOK。 しかしアナログキャプチャの画像が乱れて、上手く動かない。ハマり。 そこで確認の為、XawTVを入れて(apt-get install xawtv)見ると上手く画像が出る。 試行錯誤の末、motionを動かしておいて、構わずにxawtvも起動すると、上手く motionが動くことに気付いた。動いてしまえばxawtvは終了しておく。
どうやらmotionは、白黒gray動画の初期化ルーチンにバグが有るらしい。

対流星撮影用のmotion.confは以下の通り。
motion.conf

動作確認が済んだら、daemon onに変更
color camの場合は、v4l2_paletteを8などに変更
USBカメラの場合は、input 8に変更するらしい
framerateは30にしてますが、PCの処理能力や、USBの転送速度によっては変更
thresholdはカメラの画素数や画角によって変えるべき。動体の画素数で指定
pre_capture,post_captureで前後のframe数を指定。痕狙いでpostを多めにした
ffmpeg_video_codec mpeg4としたが、swfでも良いかもしれない

成果

2010夏ペルセウス座流星群
右上に一瞬、流れます。しかも画面外に出てしまう。
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